中川一政(なかがわ かずまさ)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.中川一政を売りたいお客様へ

中川一政は、主に大正から昭和後期にかけて活躍した洋画の絵画作家です。ゴッホやセザンヌの絵に影響を受けて独学で絵を描きはじめましたが、後に作品が洋画家の岸田劉生の目に留まって美術団体・草土社に参加します。洋画家ながらも中国古典にも親しみ、油彩作品のほかに水墨画や書、そして陶芸作品も発表しました。あらゆる芸術分野に多彩な才能を発揮した中川一政は、日本の文化の発展に寄与したことにより文化勲章を授与されました。

2.中川一政についての解説

驚異的な創作意欲を持っていた中川一政は、独学で絵を学びました。画家だけではなく、さまざまな文化人と交流した中川一政の作品は、朗らかな人柄を反映したかのような大らかさが特徴です。大胆かつ力強い筆致と明るい色彩からは、画家の作品に対する情熱を感じ取ることができるでしょう。「わたしのアトリエは世界一広い」といってはばからなかった中川一政は、屋外でのスケッチを好みました。あくなき探求心で芸術に打ち込んだ中川一政ですが、晩年は主にバラを題材にした作品を多く制作しました。

3.中川一政の歴史

1893年、中川一政は東京に生まれます。中学を卒業後、15歳から詩歌の世界で活躍しますが、21歳のときに独学で絵を描きはじめます。経済的な理由で画学校や画塾に通うことはなかったものの、巽画会展に出品した作品が画家の岸田劉生の目に留まり、美術団体である草土社に参加しました。1920年、中川一政は、27歳のときに初めて油彩作品の個展を開きます。その2年後、同じく洋画家の小杉放庵や森田恒友らと洋画団体・春陽会を設立。さらに、老荘会にも参加して中国古典に親み、1931年に水墨画作品の個展を開きました。1975年には文化功労者に選ばれたほか、文化勲章をも受章します。1989年、中川一政が96歳のとき、神奈川県に中川一政美術館が開館しました。

4.中川一政の代表作品

「酒倉」1914年 「福浦突堤」1966年 「向日葵」1981年 「駒ヶ岳」1982年 「二つの壷と薔薇」1986年

5.中川一政の買取査定ポイント

中川一政の作品の買取査定ポイントは、真作証明ができるかどうかにあるといえます。中川一政の作品は明るい色彩と力強いタッチが特徴的ですが、贋作が出回っている可能性が十分あるといえるでしょう。また、人気のある作品かどうかも査定額を左右します。風景画や薔薇の絵で知られている中川一政の作品の中でも、向日葵を描いた作品は特に人気があります。人気のある作品でありなおかつ保存状態が良ければ、高額査定も期待できるでしょう。
  • 真作かどうか
  • 人気のある作品かどうか
  • 保存状態は良いか

6.中川一政の買取相場価格

中川一政の作品の買取相場価格は、約2万円から11万円ほどとなっています。油彩の作品「舞妓」は、およそ11万円で取引されています。共シール付きのこちらは、真作証明済みの作品として出品されていました。また、数多くの薔薇を描いた作品の中の一つである「薔薇」は、約10万円で取引されました。この作品はキャンバス裏にサインがあり、保存状態の良好な状態で出品されています。

7.中川一政の買取についてのまとめ

文化勲章を受章した絵画作家でありながら、中川一政の作品は目が飛び出るほどの高値で取引されている訳ではありません。その理由として、贋作の存在が挙げられるでしょう。贋作が出回っていると真作の価値が落ちる場合もあり、中川一政の作品も例外ではありません。ですから、少しでも高額査定を希望するのであれば、真作であると証明できるかどうかが重要になります。真作証明のためにも、作品購入時に付いてきた付属品も査定時に提出するようにしましょう。