中山忠彦(なかやま ただひこ)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.中山忠彦を売りたいお客様へ

中山忠彦は、昭和から平成にかけて活躍している洋画の絵画作家です。21世紀の画家でありながらも女性をもっとも美しく装った19世紀の衣装にこだわり、ヨーロッパのアンティークドレスに身を包んだ妻の良江婦人をモデルに数々の作品を制作しました。写実性にこだわる絵画作家ですが写真に頼ることなく、肉眼で限界まで迫り、心で対象を把握することによって格調高い写実絵画を生み出しています。

2.中山忠彦についての解説

絵は空間を描くことが重要であると考える中山忠彦。経済的な理由で芸大や画学校に通うことができず、18歳の頃に裸婦像の名手である伊藤清永に師事します。中山忠彦が写実的な作品を制作するときには、自分の目で対象を捉えてその空間までを描き切るために、必ずアトリエにモデルを招いて描きます。中山忠彦が洋画の絵画作家でありながらほとんど裸婦を描かないのは、裸婦像の画家として名を馳せた師の伊藤清永に敬意を表しているからだといわれています。

3.中山忠彦の歴史

1935年、中山忠彦は福岡県に生まれます。1950年、15歳のときに県の展覧会に出品した作品が入選を果たします。高校卒業後は上京するものの芸大に通うことなく、デッサン研究所を開いていた伊藤清永に師事して絵を学びました。22歳の頃に独立しますが、資金難に苦しみアルバイト生活をしながら、群像シリーズを制作しました。1954年に日展に入選し、1958年には美術団体の白日会会員に推挙されます。電車の中で出会った良江婦人をモデルに絵を制作したいと思い、連絡先を渡したことがきっかけで1965年に結婚。以降、ヨーロッパのアンティークドレスを身にまとった良江夫人をモデルに、婦人像を描くようになりました。1996年に日本芸術院賞を受賞、その2年後には日本芸術院の会員になります。また、2002年には師の伊藤清永の後任として白日会会長に就任し、後進の指導に当たりました。

4.中山忠彦の代表作品

「燭台のある部屋」 「トルコブルーの襟飾り」 「エマイユの首飾り」 「羽根かざりの帽子」

5.中山忠彦の買取査定ポイント

中山忠彦の作品の買取査定ポイントは、真作であるかという点にあります。リアリズムの現代絵画作家の中でも、とりわけて高く評価されている中山忠彦。知名度の高い絵画作家ですから、贋作が出回っている可能性が高いといえるでしょう。そのため、中山忠彦の作品の買取を希望しているのであれば、真作だと証明できることが重要になります。真作証明として、作品の出どころを明確にすること、そして鑑定書や付属品などが必要になりますから、査定前に鑑定に出しておくことをおすすめします。真作証明済みの作品なら、高額査定を期待できるでしょう。
  • 真作かどうか
  • 鑑定書は付いているか
  • 付属品は付いているか

6.中山忠彦の買取相場価格

中山忠彦の作品の買取相場価格は、約7万円から100万円以上となっています。「少憩」と題された作品は、約100万円で取引されました。油彩作品であるこちらの作品は、保存状態が良く、黄袋・さし箱付きの状態で出品されていました。また、大丸百貨店取り扱い作品の「いこい(憩)」は、約92万円で取引されています。この作品は、作品右下に絵画作家によるサインと作品裏にタイトルとサインが施されており、保存状態も概ね良好です。

7.中山忠彦の買取についてのまとめ

日本洋画壇をリードし続けた中山忠彦の作品は人気が高く、熱心なファンやコレクターが存在します。作品の真作証明ができるなら、かなりの高額査定を見込むことができるでしょう。特に、中山忠彦の描く婦人画の作品は定評がありますから、高額査定になる可能性が高いといえます。