坂本繁二郎(さかもと はんじろう)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.坂本繁二郎を売りたいお客様へ

坂本繁二郎は、明治から昭和にかけて活躍した洋画の絵画作家です。10歳の頃から本格的に絵を学び始め、後に馬の画家と呼ばれたほど多くの馬の絵を描きました。のびのびとしながらも優雅な阿蘇の馬の姿に魅せられた坂本繁二郎は、光の表現を追求しながら馬たちの姿を描きます。晩年には身近な静物を描きながら、微妙な色彩で幻想的な作品を制作しました。日本の文化発展に貢献したとし、1956年には文化勲章を受章します。

2.坂本繁二郎についての解説

柔らかく、静謐な印象を与える作品が多い坂本繁二郎。子どもの頃から絵を描くのが好きで、森三美が主催する画塾に入って絵を学びます。「神童」と称えられるほどの才能を発揮した坂本繁二郎でしたが、東京で絵の勉強をしていた同郷の青木繁の才能に衝撃を受けます。その後、二人して小山正太郎に師事し、切磋琢磨し合いました。勉強熱心な坂本繁二郎は、39歳のときに絵の修行のためにフランスに渡り、カミーユ・コローの作品に感銘を受けます。50歳の頃から馬の絵を描き始め、生涯を通して優雅な馬の姿を作品として残しました。

3.坂本繁二郎の歴史

1882年、坂本繁二郎は福岡県に生まれます。幼い頃から絵の才能を発揮し、久留米在住の洋画家・森三美に師事してさらに腕を磨きます。1900年、師の森三美の後任として久留米高等小学校の図画教師に就任します。しかし、ライバルの青木繁の絵の上達に驚いた坂本繁二郎は図画教師を辞めて青木繁と上京し、不同舎で絵の勉強を続けました。第6回文展に出品した「うすれ日」は夏目漱石に高く評価されており、坂本繁二郎にとって出世作となりました。39歳でフランスに留学してシャルル・ゲランに師事し、帰国後は福岡県にアトリエを築きます。1954年には毎日美術賞、そして1956年には文化勲章を受章しました。

4.坂本繁二郎の代表作品

「水より上る馬」 「放牧三馬」 「うすれ日」 「二仔馬」

5.坂本繁二郎の買取査定ポイント

坂本繁二郎の作品の買取査定ポイントは、人気があり市場需要が高い作品かどうかによるといえるでしょう。人気のある作品は査定額アップに繋がります。特に、馬の絵が描かれた作品は人気が高く、高額査定を期待できるでしょう。また、作品の保存状態の良さも査定に影響を与えます。どんなに人気作品でも保存状態が良くなければ高額査定には繋がりません。ですから、作品のコンディションにも十分注意を払い、保存状態の良い状態で査定に出せるようにしておくと良いでしょう。
  • 人気のある作品かどうか
  • 保存状態は良いか
  • 真作かどうか

6.坂本繁二郎の買取相場価格

坂本繁二郎の作品の買取相場価格は、約2万円から10万円ほどとなっています。水彩画の作品「春」は、約7万円で取引されました。作品の一部にシミが見受けられますが、黄袋付きのこちらの作品は、肉筆サインと落款が施されています。水彩画の作品「桃三ヶ」と題された作品は、約3万円で取引されました。こちらの作品は、鑑定シールが付けられているものの真贋不明の状態で出品されています。

7.坂本繁二郎の買取についてのまとめ

戦後はどこの美術団体にも所属せず、静かに創作活動に専念した坂本繁二郎。初期の頃には写実派の影響を受けた作品を発表しますが、徐々に印象派へと画風を移行させていき、ついには微妙な色調が特徴的な独自の画風を確立しました。もしも坂本繁二郎の作品を売ろうとお考えであれば、作品の保存状態や付属品が揃っているか確認をしておきましょう。市場需要の高い、人気の作品は高額査定を期待できます。さらに高額査定を目指すのであれば、真作だと保証できることが大切になるでしょう。