佐藤忠良(さとう ちゅうりょう)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.佐藤忠良を売りたいお客様へ

佐藤忠良は、日本を代表する彫刻家です。絵画作家としても活躍し、「おおきなかぶ」や「ゆきむすめ」など絵本の挿絵を制作しました。具象彫刻でありながら動的で時間の流れをブロンズに込めた佐藤忠良の作品は、高く評価されています。戦後に制作した「群馬の人」という作品では、日本人による日本的日本人の最初の表現例と評されました。西欧的な表現を脱し、日本の素朴な市井の人々を取り上げて作品制作を行った佐藤忠良。「職人に勲章はいらない」と、文化勲章や文化功労者など国家から与えられる賞の受け取りを辞退しています。

2.佐藤忠良についての解説

芸術家として存在するよりも、職人であることにこだわった佐藤忠良。絵画作家になることを目指して上京しますが、ロダンやマイヨールなど生命主義の彫刻作品に出合い、彫刻家を志します。戦争を体験し、シベリアにて抑留生活を経験しました。復員後、ようやく本格的に彫刻家としての活躍をスタートさせた佐藤忠良は、ごく普通の日常生活に垣間見ることができる人間の美に着目した作品を制作しました。初期の作品から徐々に作風に変化が見られますが、一貫したヒューマニズムを感じさせる作品が特徴となっています。

3.佐藤忠良の歴史

1912年、佐藤忠良は宮城県に生まれます。1932年に画家になることを夢見て上京し、川端画学校に通います。その間に彫刻家になることを決意し、東京美術学校彫刻科に入学。1937年に第12回国画会に出品した作品が初入選を果たし、奨学賞を受賞しました。学校卒業後には、新制作派協会彫刻部創立に参加し、同協会の展覧会に作品を出品し続けました。1944年に召集され、1948年に復員して本格的に作品制作に打ち込みます。1959年から1980年代までの期間は彫刻作品を制作するかたわら、絵本の原画制作も行います。1966年には東京造形大学美術科主任教授に就任し、後進の育成に励みました。1981年、パリの国立ロダン美術館にてアジア人初の個展を開きます。

4.佐藤忠良の代表作品

「群馬の人」1952年 「ふざけっこ」1964年 「ボタン」1969年 「このはずく」1970年 「カンカン帽」1975年

5.佐藤忠良の買取査定ポイント

佐藤忠良の作品の買取査定ポイントは、作品の真贋です。真作であると証明することができるなら、査定額に大きく影響するでしょう。鑑定書や保証書、そして作品購入時や作品を譲り受けたときに付いてきた付属品が重要になります。もしも、佐藤忠良の作品を売却しようと検討しているのであれば、それら付属品および鑑定書が揃っているかを確認しておきましょう。
  • 真作かどうか
  • 鑑定書は付いているか
  • 付属品は付いているか

6.佐藤忠良の買取相場価格

佐藤忠良の作品の買取相場価格は、約2万円から40万円ほどとなっています。1984年に制作されたとされる「中学一年生・ミナ」と題された作品は、約40万円で取引されました。この作品は、証明書付きで保存状態の良い状態で出品されていました。また、1978年制作とされる「あかちゃん帽」という作品は、およそ11万円で取引されていました。この作品は、保管用の木箱と包み布、そして冊子ケースが付属品として付いた状態で出品されました。

7.佐藤忠良の買取についてのまとめ

世界的にも評価の高い彫刻家・佐藤忠良の作品は、市場需要が高いため高額で買取取引される可能性があります。高額査定を希望する場合には、真作であると証明できる鑑定書や保証書が付いているか、そして付属品が揃っているかが重要なポイントになるでしょう。また、彫刻作品の場合には貴金属としての価値もあります。そのため、小さな作品よりも大きな作品のほうが芸術的価値に加えて、貴金属として価値が高くなる場合もあるでしょう。