関根伸夫(せきね のぶお)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.関根伸夫を売りたいお客様へ

関根伸夫は、埼玉県生まれの現代美術家です。反芸術的傾向を示した前衛美術に対して、ものへの還元から芸術の再創造を目指した「もの派」の芸術家の一人に数えられます。「位相‐大地」は関根伸夫にとっても、もの派にとってもエポックメイキング的作品となりました。また、彫刻家として、そして絵画作家としても活躍しており、ドローイングシリーズでは年代ごとにテーマを据えて制作されました。

2.関根伸夫についての解説

高校生のときからアンフォルメルに惹かれ、抽象画を描いていた関根伸夫。日本美術に強い関心と興味を抱いており、後に環境美術にその影響が反映されるようになります。土や木などを素材とし、それらに手を加えることなく展示した芸術家たちを「もの派」といいますが、関根伸夫は「もの派」の代表的人物です。1968年に制作した「位相‐大地」は、日本戦後美術史を象徴する作品と認められています。大学時代、現代美術家の斎藤義重に指導を受けた際には、自信を持って描いた抽象画が抽象なのか具象なのかわからないと指摘され、絵を描く自信を失ったというエピソードがあります。

3.関根伸夫の歴史

1942年、関根伸夫は埼玉県に生まれます。子どもの頃から前衛書道に親しみ、読書家だったために高校生の頃には前衛美術についてかなり詳しくなっていた関根伸夫。1962年には、多摩美術大学油絵科に入学します。高校の美術部時代から大学まで抽象画を描きますが、うだつの上がらない画家にはなりたくないと常々考えており、現代美術家として表現者になることを心に決めます。1968年のもの派の作品で大いに注目を集め、1969年に東京画廊で初の個展を開催します。1970年から2年ほど海外生活を送った後、1973年に環境美術研究所を設立。以降、さまざまなモニュメント制作やアートプロジェクトを行い、精力的に活動を続けています。

4.関根伸夫の代表作品

「位相‐大地」1968年 「位相‐スポンジ」1968年 「空相‐油土」1969年 「空相‐水」1969年

5.関根伸夫の買取査定ポイント

関根伸夫の作品の買取査定ポイントは、作品の種類にあるといえるでしょう。現在では環境美術に身を置き、さまざまなアートプロジェクトに参加している関根伸夫ですが、モニュメントばかりではなく、版画や抽象画の作品も数多く制作しています。関根伸夫は日本を代表する現代美術家ですから、市場需要は高いアーティストです。しかしながら、作品によって査定額が異なるといえるでしょう。リトグラフなどの版画作品の場合には、サインが施されているかどうかも重要な査定ポイントになります。
  • 作品の種類
  • サインが施されているか

6.関根伸夫の買取相場価格

関根伸夫の作品の買取相場価格は、約3万円から40万円ほどとなっています。「位相絵画」は、約40万円で取引されました。こちらの作品は保存状態の良い状態で出品されています。また、銅版画の作品である「Project‐空の石」と題された作品は、およそ1万円で取引されています。この作品は1978年制作とされており、限定250部のうちの一部です。作品右下に関根伸夫のサインが施されており、真作証明済みのものとして出品されていました。

7.関根伸夫の買取についてのまとめ

現在、カリフォルニア在住の関根伸夫は、国内外で活躍し続ける世界的な現代美術家の一人です。圧倒的な存在感を放つ大胆な作品は高く評価されており、関根伸夫には熱心なファンやコレクターが存在します。もしも関根伸夫の作品を売却しようとお考えなら、デッサンや版画などの作品の場合にはサインが入っているかどうかをチェックしておきましょう。サインが施された作品は査定額アップに繋がります。