篠田桃紅(しのだ とうこう)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.篠田桃紅を売りたいお客様へ

篠田桃紅は、昭和から平成にかけて活躍している絵画作家です。抽象的かつ前衛的な作品で知られており、墨と空間を贅沢に使った画風は、幼少期に父親から書の手ほどきを受けたことが影響しているといえるでしょう。ビートルスが篠田桃紅の作品を絶賛したこともあり、彼女の水墨画作品は世界的にも高い評価を得ています。誰よりも自由を愛した篠田桃紅は、どこかの美術家団体に所属するということはありませんでした。

2.篠田桃紅に付いての解説

5歳の頃に父親から書の手ほどきを受けた篠田桃紅は、その後独学で書を極めます。第二次世界大戦後には、文字を解体して抽象的な作品を墨で描きはじめました。水墨画作品や襖絵だけではなくリトグラフや装丁、随筆などの仕事も積極的に行い、その活動は多岐に渡ります。1950年代の篠田桃紅の筆致には激しさが見受けられますが、その後より洗練されて抒情性を帯びた作品へと変化していきます。近年では、高貴さを漂わせる朱色に鋭さと静けさをたたえた墨のコントラストが美しい作品が多く、篠田桃紅の持つ世界観が見事に表現されています。

3.篠田桃紅の歴史

1913年、篠田桃紅は中国・大連に生まれます。幼少期以降は独学で書を学び、墨を使って抽象的な作品を制作しました。1954年には、ニューヨーク近代美術館で行われた「日本現代書道展」に作品を出品。その2年後にはアメリカに渡り、およそ2年間ニューヨークを拠点に各地で個展を開きます。1961年、第6回サンパウロ・ビエンナーレに出品した作品が特選を受賞。その後、レリーフや壁画、襖絵など大きな作品を制作する機会に恵まれます。1993年には御所・御食堂のための絵画を制作したり、天皇皇后両陛下が篠田桃紅の個展をご鑑賞されることもあったりなど、皇室とゆかりの深い絵画作家となりました。大変な実績を築き上げながらも、あらゆる賞を受賞することを拒み続けた篠田桃紅は、芸術に対し真摯に向かい合う孤高の芸術家です。

4.篠田桃紅の代表作品

「詩」1952年 「星霜」1954年 「時間」1958年 「月読み」1978年 「百」2012年

5.篠田桃紅の買取査定ポイント

一般的に、どこの美術家団体にも所属していない絵画作家の作品の鑑定は難しいといわれています。自らの信念に基づいてどの美術家団体にも所属していない篠田桃紅の作品も、真贋を見極めるのが困難だと考えられます。そのため、篠田桃紅の作品の買取査定ポイントは、真作証明できるかどうかであるといえるでしょう。査定額アップのためには、作品を購入した際に付いてきた付属品も作品と共に提出しましょう。
  • 真作かどうか
  • 作品の付属品が付いているか

6.篠田桃紅の買取相場価格

篠田桃紅の買取相場価格は、約4万円から40万円ほどです。スタイリッシュな作品「Twilight」は、およそ30万円で取引されました。このリトグラフ版画作品は全部で30部存在しますが、こちらの作品は9番の番号が付いており、篠田桃紅本人によるサイン入りです。作品にやけが見られるものの、真作保証済みのため高額で買取取引されました。また、「Shore」と題された作品は、およそ20万円で取引されました。作品の状態が良くて作家本人のサイン入り、そして黄袋など付属品が付いた状態で出品されています。

7.篠田桃紅の買取についてのまとめ

篠田桃紅の作品はもちろん、その凛とした生き方に憧れる人も多く、市場需要の高い絵画作家だといえるでしょう。篠田桃紅の作品を高価売却したいと希望しているなら、真作証明できることが重要なポイントになります。真作証明のためにも、購入時に付属してきたアイテムは大切に保管しておくようにしましょう。そうすることで、高額査定を期待できるかもしれません。