杉本博司(すぎもと ひろし)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.杉本博司を売りたいお客様へ

杉本博司は、現代の日本の美術界を代表する美術家です。主に写真家として活動しているほか、建築などの分野においても才能を発揮しています。前衛芸術運動の影響を受けた杉本博司は、従来の写真作品にとらわれない芸術スタイルを貫いています。日本の伝統美術にも造詣が深く、日本の古美術を収集していることで知られています。国内外で高評価を得ている杉本博司は、2017年に文化功労者に選ばれました。

2.杉本博司についての解説

作品には大判カメラを使用し、高い撮影技術とコンセプトで国内外を問わず評価されている杉本博司。そんな杉本博司の作品には、人類が初めて見た海や古代人の見た風景というテーマの「海景」、映画を撮影した「劇場」、古代人や古生物を再現したジオラマを撮影した「ジオラマ」などのシリーズが代表的です。コンセプチュアル・アートという前衛的な概念芸術に影響を受けた杉本博司は、ただ美しい写真を撮影することに集中するのではなく、観念性や思想性を重視した作品を制作しています。

3.杉本博司の歴史

1948年、杉本博司は東京都に生まれました。鉄道模型に熱中したことがきっかけになり、鉄道写真を撮影するようになります。立教大学経済学部を卒業後はアメリカに渡り、カリフォルニアの私立美術大学で写真を学びました。1974年、26歳のときにニューヨークに移って写真家のアシスタントをしますが、翌年には独立を決意して自らのスタジオを構えます。最初の「スタジオ」シリーズの一枚が売れたことから、各種奨学金を得て写真作品の制作に打ち込みます。1977年には東京で初の個展を開き、2001年にはハッセルブラッド国際写真賞を受賞しました。

4.杉本博司の代表作品

「カボット・ストリート・シネマ マサチューセッツ」1978年 「海景」1987年 「仏の海」1995年

5.杉本博司の買取査定ポイント

杉本博司の作品の買取査定ポイントは、人気作品かどうかという点にあるでしょう。東京とニューヨークを中心に活動しているだけあり、杉本博司はワールドワイドに人気があります。市場需要も高く、杉本博司の作品を売却するのはそれほど難しくはないでしょう。その中でも、人気のあるシリーズの作品であれば高額査定を期待できます。また、作品に直筆サインなどがあり、真作であると証明できればそれだけ査定額もアップします。
  • 人気作品かどうか
  • 真作であるか

6.杉本博司の買取相場価格

杉本博司の作品の買取相場価格は、約5万円から140万円ほどとなっています。杉本博司の「歴史の歴史」シリーズの5点セットが出品されましたが、こちらの作品は140万円で取引されました。サインなしの作品も販売されましたが、こちらの作品は直筆サイン入りだったため高額で取引されました。ちなみに、サインなしだと1点15万円、サイン入りだと1点30万円ほどが買取相場となっています。また、「アートの起源」シリーズの「Caribbean Sea. Jamaica」と題された1980年の限定ポスターは、38万円で取引されました。こちらの作品は、300枚限定のポスターのうちの1枚です。

7.杉本博司の買取についてのまとめ

幅広い芸術分野で活躍している杉本博司。一瞬を切り取る芸術である写真に、人類の意識がどのように生まれたかというテーマで、時間の積み重ねや流れを記憶させた写真作品を制作しています。杉本博司の独創的な作品には熱烈なコレクターが存在します。単品で売却するよりもセットで売却したほうが高額査定になりますし、サインなしよりもサイン入りのほうが高額査定になるでしょう。また、限定販売された作品やアイテムなどは、入手できなかったファンやコレクターが収集のために高額で買取をする可能性があります。