田中敦子(たなか あつこ)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.田中敦子を売りたいお客様へ

田中敦子は、大阪生まれの絵画作家です。具体美術協会に参加し、前衛的な作品やパフォーマンスで注目を集めました。電気服や舞台服といった、カラフルな衣装によるパフォーマンスを行った田中敦子でしたが、後に平面作品の制作に移行します。大小さまざまな大きさの鮮やかな円を描いた作品や電気コードを思わせる線を描いた作品などが存在し、彼女の作品には実験的なものが多いといえるでしょう。

2.田中敦子についての解説

具体美術を体現した絵画作家として、国内外で評価されている田中敦子。田中敦子の抽象作品はカラフルさが特徴となっています。さまざまな素材を組み合わせて作る独創的な作品や両面絵画といった話題性のある作品で人気となります。自身のパフォーマンス作品だった電気服から着想を得てキャンバスに描いた円と絡み合う線は、まるで人それぞれの個性と複雑に絡み合った人間関係を表現しているかのようです。具体美術協会を脱退した後も、アクリル絵具でカラフルな円形を描き、てかりのある円と配線のように盛り上げた線を生涯に渡って描きました。

3.田中敦子の歴史

1951年、田中敦子は大阪に生まれます。京都市美術大学を中退した後、大阪市立美術館付設美術研究所にて学びました。同研究所で芸術を学んでいるときに抽象画に興味を持ち、1952年には後に夫となる金山明や白髪一雄らと「0会」を結成します。さらに2年後、具体美術協会に参加し、さまざまなアイデアに基づいた独創的な作品を制作していきました。フランスの美術批評家ミシェル・タピエらとの交流を通し、パフォーマンスではなく平面作品を制作するようになります。1965年に金山明と共に具体美術協会を脱退し、病を抱えながらも奈良にアトリエんを構えて創作活動に励むようになります。そうして80年代には、国内外で個展を積極的に開きました。1998年には、田中敦子の自由で大胆な創作活動と、それに伴う苦難を取り上げたドキュメンタリー映画が作られました。

4.田中敦子の代表作品

「電気服」1956年 「作品」1957年 「89a」1989年 「95a」1995 年

5.田中敦子の買取査定ポイント

田中敦子の作品の買取査定ポイントは、真作であるかどうかという点にあるでしょう。田中敦子の作品は絵画だけではなく、オブジェや映像作品なども存在します。カラフルな円の作品は人気が高く、高額査定が期待できるでしょう。田中敦子の作品は世界的に評価されており、国内でも人気がありながらも、一般的なオークションに出ることはほとんどありません。そのため、真作保証済みの田中敦子の作品を売却する場合、高額な査定額になる可能性も高いといえるでしょう。
  • 真作かどうか
  • 保存状態は良いか
  • 鑑定書は付いているか
  • 人気のある作品か

6.田中敦子の買取相場価格

田中敦子の作品の買取相場価格を知ることは難しいでしょう。というのも、田中敦子の作品が美術品買取市場に出回ることはほとんどなく、一般的な相場価格を知ることはできないのが現状です。ただし、2016年にはカラフルな円を描いた、田中敦子の作品と思われる作品が出品されたことがありました。その際、予想落札価格は1億円から1億5千万円と告知されました。

7.田中敦子の買取についてのまとめ

田中敦子の作品を売りたいとお考えなのであれば、まずは真作証明できるかどうかを確認しておきましょう。真作であると証明できれば、高額で取引されることは間違いありません。田中敦子は、具体美術で活躍した女流絵画作家として人気を博していますから、きっと抽象絵画ファンを虜にするでしょう。資産価値のある作品が多い田中敦子の作品であれば、買い手を見つけるのは難しくないといえます。