包世臣(ほう せいしん)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.包世臣を売りたいお客様へ

包世臣は清王朝が統治する時代の中国の学者で、書家としても活躍しました。包世臣は、中国清朝中後期の中でももっとも傑出した書家であった鄧石如、そして黄乙生に影響を受けました。碑学派の書家で、法帖を中心に学ぶ従来のものとは異なり、古代の青銅器や石碑の銘文の字姿を書の手本にした一派に属しました。包世臣は、碑学派の隆盛の礎を築いた人物の一人に数えられます。

2.包世臣についての解説

書の教えを乞うために鄧石如を訪れた包世臣は、わずか10日余りの間に書の技法を伝授されます。包世臣の理想を体現した鄧石如の書は、その高潔な人柄と生命感に溢れるのびのびとしたものでした。一方、包世臣の書は小柄で精悍な彼自身を体現するかのように、整然としていて爽やかな印象を与える書でした。包世臣の作品は行書と草書が多くを占めており、楷書が次に多くて、隷書や篆書などの作品はほとんど見受けられません。中国南北朝時代、そして北魏代に彫られた金石文である北碑を学び、素朴で野趣あふれる書に美しさを見出しました。包世臣は書を評価する際に「気満」という概念を書法に取り入れ、形式にとらわれることなく、のびのびとした書家の思いが伝わってくるような作品を指すときに使用しました。

3.包世臣の歴史

1775年に生まれた包世臣は、5歳の頃から経学を学びました。若くから英才教育を受けたものの、15歳で受けた官僚登用試験に失敗。28歳のときに生涯の師と仰ぐことになる鄧石如に出会い、書の指南を受けました。官僚になって出世街道を歩む道はあきらめた包世臣でしたが、軍事や経済の研究を行い、生涯の大半を私設顧問(幕友)として過ごしました。1839年には江西省新喩県の知県となりましたが、1年で解任されてしまいます。晩年は、東晋の書家であった王義之風の書を好んで書きました。包世臣は後進の育成にも熱心な書家で、多くの門人を有していたことで知られています。

4.包世臣の代表作品

「安呉四種」 「斉民四述」 「中一勺」

5.包世臣の買取査定ポイント

包世臣の作品の買取査定ポイントは、作品の保存状態にあるといえるでしょう。日本画や中国画に劣らず、書の作品も経年による劣化の影響を受けやすいため、適切に保管しておく必要があるでしょう。日本ではそれほど知名度は高くない人物ですが、中国での知名度は高く、人気の書家です。そのため、贋作が出回っている恐れもあるでしょう。作品が真作であることを証明することが高額査定のカギとなります。

6.包世臣の買取相場価格

残念ながら、包世臣の作品が日本の市場に出回ることはほとんどなく、包世臣の書の作品の買取相場価格を知ることは困難です。もしも包世臣の作品を売却しようとお考えであれば、買取相場を知るために幾つかの買取業者に査定を依頼し、提示された査定額を比較してみることができます。中国画の絵画作家と同様、包世臣のような中国の書家も日本国内の美術品買取市場に出品するより、中国の市場に出品したほうが高額で取引される可能性があります。包世臣の作品を売ろうとお考え中であるなら、広いコネクションを有している買取業者に査定を依頼することができるかもしれません。

7.包世臣の買取についてのまとめ

書の愛好家が多い日本ですから、碑学派の包世臣の作品の市場需要はあるものの、作品自体が市場に出回ることは稀です。作品の買取相場を知りたい場合には、買取業者から提示された査定額をもとにおよその相場を知ることができるでしょう。作品の出どころを証明できるものや作品の付属品、そして保存状態が良ければ期待以上の査定額を提示されることも。高額査定を狙うのであれば、作品のコンディションをチェックしておきましょう。