呉冠中(Wu Guanzhong)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.呉冠中を売りたいお客様へ

呉冠中は、中国の絵画作家です。東洋のものである中国画と西洋のものである油彩画を融合させた、独自の様式を確立しました。風景画の作品を多く制作している呉冠中ですが、彼の描く風景画は写実的というよりは抽象画に近く、高く評価されています。呉冠中は20世紀近代中国画の代表的画家の一人に数えられ、伝統的な中国画の伝承に加えて、中国絵画の発展に大きく貢献しました。

2.呉冠中についての解説

中国画の近代化に貢献した呉冠中。海外で西洋絵画の技法を学び、伝統的な中国画に取り入れることで革新的な作品を制作しました。中国画といえば水墨ですが、呉冠中は油彩画が本国で受け入れられるように東西を融合できる方法を研究します。1970年代には、墨の線と彩点を混ぜ合わせて、点染する表現技法を使ってこれまでにない抽象的な山水画を描きました。ゴッホやモーリス・ユトリロなどに影響を受けた呉冠中は、西洋絵画の技法を用いて中国らしさを表現し、抽象画ながらも抒情的な作品を制作しました。

3.呉冠中の歴史

1919年、呉冠中は生まれます。林風眠らに師事して絵を学び、国立芸術専科学校を卒業しました。1947年には国費留学生としてフランス国立美術学校に留学し、3年間油彩画を学びました。裸婦画を中国政府に見咎められ、文化大革命の際には世界観や思想を改造する目的で農民生活を送るよう強制されます。1970年代になってようやく画家復帰を許された呉冠中は、中央美術学院や清華大学で教壇に立ち、後進の育成に励みました。国内だけではなく海外の展覧会にも積極的に作品を出品し、世界的に評価される絵画作家の一人になります。1992年には、大英博物館で個展を開催しました。

4.呉冠中の代表作品

「長江三峡」 「北国風光」 「色彩画選」

5.呉冠中の買取査定ポイント

呉冠中の作品の買取査定ポイントは、真作であるかどうかにあります。伝統的な中国画に新しい風をもたらした呉冠中は、中国に限らず海外でも高く評価されている絵画作家ですから、贋作が流通している可能性があります。高度な贋作はまるで本物そっくりですが、呉冠中の作品は真作でなければ価値はありません。呉冠中であれば買取業者も作品買取には好意的ですが、贋作が多いだけに慎重に取引が運ばれるでしょう。そんな中でも真作であると証明するために、作品購入時に付いてきたカタログや購入保証書などが揃っているなら、高額査定になるでしょう。
  • 真作かどうか
  • 付属品は付いているか

6.呉冠中の買取相場価格

近代中国画の絵画作家の中でも、呉派の祖である呉冠中の作品は高額で取引されています。ちなみに、2008年の「中国人芸術家の長者番付」では、落札総額55億円で呉冠中がトップという結果になっています。また、中国絵画でもっとも落札価格が高額だった作品ベスト5の中に、呉冠中の作品が3点もランクインしています。ところで、インターネットのオークションを見ると、呉冠中の作品の買取相場価格は、約4万円から20万円ほどとなっています。例えば、作品タイトルのない風景画は約20万円で取引されています。この作品には、作家のものと思われるサインと落款が施されていました。

7.呉冠中の買取についてのまとめ

人気絵画作家の呉冠中の作品は、市場需要が高く、買い手を見つけるのは難しくないでしょう。真作だと証明することができれば、かなりの高額査定が予想されます。しかしながら、日本国内で出品するよりも中国で出品したほうが、高値で取引される可能性があります。もしも中国のオークションに出品を希望する場合には、現地にコネクションを持つ買取業者を選ぶようにしましょう。