山下清(やました きよし)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.山下清を売りたいお客様へ

山下清は、昭和の時代に活躍した絵画作家でちぎり紙細工による作品を制作しました。なによりも自由を愛した山下清の作品は、放浪生活を通して見た景色や体験に基づいています。特に花火が大好きだった山下清は、各地の花火大会の様子を貼り絵で表現し数多くの素晴らしい作品を残しました。ゴッホの点描風油彩作品のタッチや色使いと山下清の貼り絵作品には似た雰囲気があるとして、「日本のゴッホ」と呼ばれることもありました。国内を放浪しただけではなく、ヨーロッパにも渡った山下清は美しいヨーロッパの街並みを作品として残しています。

2.山下清についての解説

山下清の才能は、精神科医の式場隆三郎によって見出されました。式場隆三郎は医者として働く傍ら芸術を愛した人物でもあり、ゴッホの研究者としても知られています。山下清はそんな式場隆三郎の指導を受けて、才能を開花させていきました。山下清は大変記憶力に優れており、放浪の旅の途中で見た景色を八幡学園や実家に帰ってから作品として完成させました。日本の洋画家・梅原龍三郎は山下清の作品を見て、「作品の美と表現の美しさ、そして純粋さはゴッホやアンリ・ルソーの水準に達している」と高く評価したそうです。

3.山下清の歴史

1922年、東京都に生まれた山下清は3歳の頃に重い消化不良の後遺症から、軽い言語障害と知的障害を負うことになります。1934年、八幡学園に預けられることになり、そこでちぎり紙細工と出会います。学園の顧問医だった式場隆三郎に才能を見出された山下清は、16歳で初の個展を銀座で開き、多くの人々からその才能を称賛されることになりました。18歳になると徴兵されるのが嫌で八幡学園を去り、一人放浪の旅に出ます。およそ14年ほど放浪生活を送った後、1956年には大規模な個展を全国で開催しました。1961年にはヨーロッパを訪れて各地の名所を美しい貼り絵作品にしましたが、その10年後、49歳という若さでこの世を去ります。

4.山下清の代表作品

「長岡の花火」 「日本平からの富士」 「田舎の学校」 「オランダの牧場」

5.山下清の買取査定ポイント

山下清の作品の買取査定ポイントは、真作であるかという点です。山下清を題材にしたテレビドラマの中では、旅先でお世話になった人々に自分の作品を贈呈するといった描写が出てきます。そのため、全国に山下清の作品が存在するような印象を受けますが、実際には山下清は旅先で作品を制作することはありませんでした。山下清は知名度の高い絵画作家だけに、贋作が出回っている可能性が高いといえるでしょう。もしも真作証明ができるなら、間違いなく高額な査定額を提示されるといえます。
  • 真作かどうか
  • 保存状態は良いか

6.山下清の買取相場価格

山下清の作品の買取相場は、約3万円から30万円ほどとなっています。山下清は貼り絵以外にも、油彩やペンで絵を描くことがありました。そんなペン絵の作品の一つである「かたつむり」は、約25万円で取引されました。こちらの作品は、山下清鑑定会による鑑定書付きで、真作証明がなされています。また、油彩作品の「ソニコンロケット」は、約18万円で取引されています。保存状態の良いこちらの作品は、絵の右と額裏に画家のサインが施されています。

7.山下清の買取についてのまとめ

絵画作家として知名度の高い山下清の作品は人気があり、売却しやすいといえるでしょう。高額買取を希望しているのであれば、真作保証できるかどうかを確認しておきましょう。鑑定書や保証書を付けて査定に臨めば、高額な査定額を期待できます。特定の美術会等に所属していなかったため鑑定が難しいといわれている山下清ですが、鑑定を依頼するのであれば、鑑定機関である山下清鑑定会に依頼すると良いかもしれません。