柳原義達(やなぎはら よしたつ)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!
1.柳原義達を売りたいお客様へ
柳原義達は、近代日本を代表する彫刻家です。昭和から平成にかけて活躍した柳原義達は生命主義的作品を残したロダンに強い影響を受けた高村光太郎や清水多嘉示に惹かれ、彫刻を学びました。フランスに渡ってからは、これまでのアカデミズム溢れる作品から脱却し、新たな境地を拓きます。裸婦像をはじめ、鳩やカラスといった鳥の作品を制作した柳原義達は、1996年に文化功労者に選ばれました。2.柳原義達についての解説
柳原義達は単なる写実的な彫刻作品を制作して美を賛歌したというよりも、表現の手段として彫刻を選んだといえるかもしれません。特に、柳原義達の「犬の唄」は、印象主義のフランス画家・エドガー・ドガの水彩作品「犬の唄」にインスパイアされて制作しました。エドガー・ドガの作品には、普仏戦争に敗れたフランス人のレジスタンス精神を歌ったシャンソン歌手が描かれています。けっして美しいとは表現しがたい作品ですが、敗戦後の屈辱や自嘲、そしてむなしさが作品に表現されているといえるでしょう。3.柳原義達の歴史
1910年、柳原義達は兵庫県に生まれます。1928年、現在の長田高校を卒業した後、京都で藤村良一に師事して日本画を学びました。3年後、柳原義達は彫刻家になることを志し、上京します。1936年には東京美術学校彫刻家を卒業し、翌年に国画会同人になりました。1939年には佐藤忠良や舟越保武らと新制作派協会に入り、彫刻部を設立します。戦後、1953年にフランスに渡って4年間彫刻を学びました。フランスでは形式主義的な彫刻を捨て去り、より表現力を増した造形を追求していきます。1958年、第1回高村光太郎賞を受賞。1970年には、日本大学芸術学部美術学科の主任教授に就任しました。1996年、柳原義達は文化功労者に選ばれます。4.柳原義達の代表作品
「犬の唄」 「座る女」 「靴下をはく女」 「風邪の中の鴉」5.柳原義達の買取査定ポイント
柳原義達の作品の買取査定ポイントは、作品の種類にあるといえます。彫刻家である柳原義達ですが、ブロンズなどの彫刻だけではなくデッサン作品も数多く制作しています。そのため、作品によって査定額が異なるといえるでしょう。基本的に、ブロンズ彫刻などは貴金属としての価値もあります。また、高額査定を望むのであれば、真作かどうかも重要なポイントです。当然のことですが、柳原義達の真作でなければ、どんなに優れた作品でも買い手にとっては価値がほとんどありません。ですから、査定時には真作だと証明できるものを携えて臨むようにしましょう。- 作品の種類
- 真作かどうか
- 保管用の箱など付属品は付いているか
6.柳原義達の買取相場価格
柳原義達の作品の買取相場価格は、約2万円から10万円ほどとなっています。ブロンズ彫刻作品の「女」は、約10万円で取引されました。こちらの作品は付属品は一切付いてきませんが、作品全体としての状態は良好です。また、「裸婦」と題された作品は、柳原義達のデッサン作品ですが、およそ3万円で取引されました。この作品は裸婦デッサンがあらゆるポーズで描かれてり、制作現場の雰囲気を感じられるものとなっています。また、作家のサインが施されており、概ね良好な状態で出品されました。7.柳原義達の買取についてのまとめ
具象彫刻の分野で活躍した柳原義達ですが、目で見たもの以上のものを作品に表現した彫刻家であるといわれています。ブロンズ作品を制作しながらも、その質量に反するであろう浮遊感と造形美を見事に吹き込んだ柳原義達。近代日本の彫刻界を牽引した柳原義達の作品を売ろうとお考えの場合には、真作証明ができるかどうかを確認しておきましょう。品物の取引相場価格を検索
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