益子焼(ましこやき)を高価買取!陶磁器の査定ポイントを徹底解説!

1. 益子焼を売りたいお客様へ

益子焼とは栃木県芳賀郡益子町周辺を産地とする陶器のことです。砂の質感を活かしたゴツゴツとした感触が特徴です。現在窯元は約250、陶器店は50を数えます。若手からベテランまで窯を構える陶芸家が多くいます。 また毎年ゴルデンウィークと11月3日前後には「益子大陶器市」が開催され、約500店舗が出店し大変な賑わいを見せます。 人間国宝となった作家もおり、コレクションされる方も多くいます。

2. 益子焼についての解説

益子焼は栃木県益子町周辺が産地の陶器のことを指します。砂気の多いゴツゴツとした質感が特徴です。またもう1つの特徴として、漆黒と柿と呼ばれる赤茶色の釉薬を使用します。材粉や古鉄粉を釉薬にするため重厚な色合いになります。こうした釉薬は土鍋や土瓶、片口などの肉厚な陶器に使用されます。益子の土はこの釉薬のノリが非常に良いとされており、相乗効果で更に引き立てあうことになりました。 当初は水瓶・火鉢・壺などの日用品をメインに作っていましたが、のちの民芸運動によって民芸品が焼かれるようになります。このことにより全国のその名が知られ、伝統的工芸品に指定されました。

3. 益子焼の歴史

益子焼は、江戸時代末期、笠間で修行を行った大塚啓三郎が窯を開いたことにより始まったとされます。当初は精巧な器を作るのに向いていない土だとされ、水瓶・火鉢・壺などの日用品が主に作られていました。 しかし1924年、濱田庄司がこの地に移住してきて「用の美」に着目するようになりました。同じ思想であった柳宗悦らと共に 民芸運動をすすめ、地元の工人たちに大きな影響を与えることになります。この運動により益子焼は「芸術品」としての側面を持つようになったとされます。またこれがきっかけとなり日本全国に知られるようになり、1979年には経済産業省より伝統的工芸品に指定されました。

4. 益子焼の代表作や作者

  • 濱田庄司
  • 島岡達三
  • 佐久間藤太郎
  • 合田好道

5. 益子焼の買取査定ポイント

益子焼は比較的新しい陶器であるため、時代よりも有名作家の作品であるかどうかが重要な査定ポイントとなります。特に人間国宝である濱田庄司や島岡達三の作品は人気があります。また保存状態が良いか、デザインが魅力的かも大切です。 代表的な査定ポイント
  • 誰の作品であるか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 作者の署名(印・銘)があるか
  • 保存状態は良好か(汚れがない、箱が残っているかなど)
  • どんなデザインか

6. 益子焼の取引相場価格

益子焼は作者によって価格が大きく異なるため、数千円~数十万と相場価格に大きな差があります。 例えば人間国宝の濱田庄司作の「青流大鉢」約80万円の値がつきました。こちらは径 46.8cm ×高 13.5cmと大きく、迫力のある大鉢になっています。共箱付きですが、箱に一部割れがあります。 また陶芸家の加守田章二作の「灰釉花瓶」は、高 14.8㎝ ×径 12.6cmのサイズで約12万円となっています。こちらは銘があり、共箱付きです。 このように有名作家の作品であれば高値が付く傾向にあります。

7. 益子焼の買取についてのまとめ

益子焼は栃木県芳賀郡益子町周辺で作られている焼き物のことです。毎年春と秋には「益子大陶器市」が開かれ、賑わいを見せています。益子焼は江戸時代末期に大塚啓三郎が、益子で窯を構えたことから始まったとされます。当初は日用品を作っていましたが、濱田庄司らによる民芸運動により、益子焼は芸術品としての側面も加わることになりました。 そんな益子焼は、特に有名作家のものであれば高額査定の可能性もあります。