着物を高価買取!着物の種類別査定ポイントまとめ

1.着物を売りたいお客様へ

着物を売りたい、和服を処分したい、和装小物も買取してほしい。祖母や親戚から受け継いだ大切なお着物は、慣れてない人にとってはタンスの肥やしにしてしまう場合も多いのではないでしょうか。着物は古い、高齢の人が着るもの、というイメージ時代がもう古く、現在では若い人を中心に着物が新たなブームになっています。また東京オリンピックに向けてインバウンド観光客が増えている現状は海外からの需要がこれからさらに高まることも予感しています。シミがある、虫食いがあるということを気にしているかもしれませんが、着物として着られない場合も、着物をほどけば和装小物にすることも可能です。あなたの着物には価値があり、全て売ることができます。それでは。高い買取査定はどのようにすればつくのでしょうか。今回は着物の査定ポイントをまとめましたので、ご自宅に着物をお持ちで買取をご希望される方はぜひ参考にされてください。

2. 着物についての解説

着物を売りたいという方の中には、自分の持っている着物は装身具が一式揃っているかも分からないという方もいるかもしれません。着物を着るためには、着物と帯の他には、足袋、下駄、腰紐、伊達締め、襟芯、半襟、肌着、帯枕、帯板、長襦袢、コーリンベルト、帯留め金具などが必要です。しかし、これらのものが一式揃っていなくても買取に出すことは可能です。もちろん、着物だけ、帯だけ、という査定も可能ですし、もう着物を着ることはないということであれば全部まとめて査定に出して確認してもらうこともできます。 着物なら、どんな種類のものでも買取することができます。
  • 振袖、袴
  • 訪問着
  • 留袖
  • サイズが合わなくなった着物
  • 無名作家の着物
  • 工芸品の着物
  • 色が褪せてしまった着物
  • 証明書がない着物
  • 痛みの激しい着物
  • 家紋付の着物
全て買取が可能です。

3.着物を買取してもらう際の注意点

着物は骨董品と同じように、どんなに古いものでも高額査定になることがある美術品です。しかし、買い取り依頼の際に少しだけ気をつけることで、査定額を大幅にアップさせることができます。一つは、付属品を整理しておくこと。着物を売るときに、他にも着物に付属していたもので不要なものがあるはずです。これを一緒に査定に出すことで、査定額をあげることができます。また着物を購入した際の証明書や、保証書がある場合は、査定額が大幅に変わる可能性があるので、必ず持ち込むようにしましょう。 また、実際に持ち込むときにはホコリや汚れを取るなどの基本的なことも忘れないのが肝心です。

4. 着物の種類

4-1.「留袖」の特徴と買取相場価格

留袖は、和服の中の一つで、既婚の女性が着る中で最も格が高い着物です。着物の格と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、留袖は第一礼装に匹敵し、西洋のイブニングドレスに相当するものです。イブニングドレスは夜しか着用できませんが、留袖には時間の制約はありません。 留袖には大きく二つに分けることができます。「色留袖」と「黒留袖」です。 「黒留袖」は、地色が黒のもので、留袖の中でも最も格が高い着物です。留袖は既婚の女性しか着ることができない格の高い着物のため、結婚式に出席する親族などが着用します。生地に“濱縮緬(はまちりめん)”や“丹後縮緬(たんごちりめん)”などの地に模様がない縮緬を用いており、裾に優美な模様が入るのが特徴です。 戦前の時代は白羽二重または白一越縮緬の下着と重ねて着用されており、合わせるのは丸帯とされていました。しかし1960年頃には、下着の代わりにつけ比翼が一般的になります。黒留袖には丸帯が主流でしたが、1960年代 –から1970年代にかけて婦人雑誌で「丸帯は大げさなので袋帯や格調高い名古屋帯でもよい」に紹介されるようになり、簡略化が進み、1980年頃には袋帯が一般的になりました。 留袖の大きな特徴として、裾回しは”無垢仕立て”と言って必ず表と同じ生地を使って仕立てられます。留袖には、五つ紋を入れることで既婚女性の第一礼装として扱われます。そのため現代では結婚式や披露宴で親族の既婚女性、仲人夫人の服装として着用されるのをよく目にするようになりました。 「色留袖」は地色が黒以外の色をした華やかな留袖で、黒留袖の次に格式高い着物です。色留袖は、黒留袖と訪問着の間に位置付けられることも多く、身内の慶事にもよく用いられます。 黒留袖、色留袖の両方に言える特徴としては、胸元に模様がない事。胸元に模様が何もない事で、慎ましく落ち着いた気品ある既婚女性が着るのにふさわしいとされています。 留袖は、結婚式に普段の訪問着にと既婚女性が最も着用する機会の多い和服です。そのため、需要は高く、着物の格式の高さも合間って高く売れる可能性が高いです。 一般的に留袖の取引相場は7千円前後となっていますが、留袖の買取価格はブランドもの、作家もの、素材によって大きく異なります。新品未使用の美品で人間国宝羽田登喜男のブランドのものの場合40万円ほどの価格がつくこともあります。留袖は既婚者は一枚は持っておいた方が、ということで買い求める人も多いので、不要な留袖をお持ちの場合は査定に出されてみるのがおすすめです。

4-2.「振袖」の特徴と買取相場価格

振袖といえば、成人式で二十歳の女性が着る着物として知られています。身頃と袖の縫いつけ部分を少なくすることで、「振り」を作った袖をもつ着物のことをさします。現代では若い女性の黒留袖や色留袖、訪問着に相当する格式高い礼装となっています。成人式はもちろん、結婚式の花嫁衣装としても、参列者の礼装としても用いられています。 振袖というと、結婚した人は着てはいけないと思われている節がありますが、実はそうではなく、本来は「若い女性が着るもの」とされていました。そのため、結婚の有無に関わらず、一般的な女性はある程度の年齢になると振袖を着ることはなくなります。例外的に演歌歌手などの芸能の世界の女性は年齢や既婚に関わらず振袖を着用することがあるようです。 そもそも振袖の「振り」とは、身頃に近い方の袖端を縫い付けずに開口させている袖の部分をさします。現代の振袖の大きな特徴は「振り」があり、かつ、袖丈が長いことです。成人式の女性たちを見ても、袖丈は膝あたりまであるのが分かります。振袖は袖丈の長さによって「大振袖(本振袖)」(袖丈114cm前後)、「中振袖」(袖丈100cm前後)、「小振袖」(袖丈85cm前後)に分けられます。もちろん、袖の長さによって格式が異なるということはなく、こ振袖であっても結婚式の参列などに差し支えありません。 成人式ではほとんどの女性が着用することから、華やかな振袖は着物の中でも最も高額査定がつきやすくなっています。 一般的に振袖の買取相場価格は1万円前後ですが、振袖の買取に相場はあってないようなもの。人間国宝級の職人によって制作されたもの、人気作家もの、ブランドもの、友禅かどうかなどで本当に大きく差があります。高額査定になるものだと100万円以上の買取価格になることも決して珍しいことではありません。

4-3.「訪問着」の特徴と買取相場価格

訪問着は、女性の和装の種類の一つです。正装の一つとして着用することができ、以前は背中・両袖の3カ所に家紋を入れるのが慣例でしたが、これは次第に廃れ、今では紋を入れずに着用することも多くなっています。 訪問着の大きな特徴として「絵羽」と言われる模様づけがあります。これはまず生地を採寸通りに裁断して仮縫いをした状態で、着物を着た時に最も美しく見えるように絵を描いた後、再びほどいて染色作業をするというものです。訪問着の柄づけは、帯の上下に柄があり、そのすべてが縫い目をまたいでつながるのが特徴です。この点が付け下げとの一番大きな違いです。 訪問着は格式としは袖には劣りますが、親族以外であれば結婚式への出席もできますし、茶席やパーティーなど、華やかな行事には大抵着用することができます。さらに留袖や振袖のように年齢や未婚既婚の制約がなく、誰でも着用できるお着物です。訪問着の歴史は新しく、明治時代に洋服でいう「ビジティングドレス」に対応できるように考え出されたものと言われています。 訪問着は華やかなものが多く、年齢、既婚未婚関係なく誰でも着用できることから、需要も高い着物で、高額査定が期待できます。 一般的に訪問着の買取相場価格は1万円前後ですが、紬などの伝統工芸着物かどうか、ブランドもの、作家ものかどうか、着物の状態、デザインなどによって買取価格には大きな幅があります。訪問着はものによっては70万円ほどの価格がつくことも珍しくありません。訪問着は非常に人気があるためご自宅に不要な訪問着をお持ちの場合は査定に出されてみることをお勧めします。

4-4.「友禅」の特徴と買取相場価格

友禅は、着物の中でも高額査定がつきやすい人気の着物です。加賀友禅の魅力は何と言ってもその美しさ。現代は昔に比べると大量生産できるようになった友禅ですが、昔ながらの技法を使って一枚一枚丁寧に描かれた華麗な柄が最大の特徴です。友禅というと、着物の種類と思っている人も多くいらっしゃいますが、友禅は染め方の技法をさす言葉です。日本の最も代表的な染色ほうです日本各地で独自の発展を遂げた友禅があり、それぞれ異なる魅力を放っています。代表的な友禅は「京友禅」と「加賀友禅」でしょうか。 「京友禅」とは、その名の通り、京都の伝統工芸品のひとつで、「友禅染」とも呼ばれています。京友禅とは元禄時代に人気の扇絵師だった宮崎友禅斎によって考案された染色技法です。白い絹織物に絵をかいて染め出したもので、鴨川の流れでさらし、鮮やかな色彩を出す様は京都の夏の風物詩としても知られていました。昭和30年に禁止されてから、現在は郊外で晒して伝統を守り続けています。京友禅は刺繍や金箔による装飾ががほどこされ、華やかな色使いが特徴です。古典文様柄を使用した模様が多く、その表現は絵画と評されるほど。そして下絵・色差し・染めという工程の全ての作業が分業になっており、今も職人が一つ一つ丁寧に仕上げています。手描きと型染めという技術があり、一般的には手描きのものが高額買取の対象となっています。 「加賀友禅」は京友禅が華やかな貴族の文化であるとすると、質実剛健な武家社会を表現した友禅です。京友禅の宮崎友禅斎が、大胆な趣向を織り交ぜて加賀で確立した手法です。加賀友禅は渋く美しい色。黄土に藍色、えんじに草色、古代紫などを基調として、多彩な発色と絵画風のタッチが特徴です。自然な描写を重んじる中で、「外ぼかし」や「虫食い」などの独特な装飾手法も誕生しました。この技術を用いることで、開花したものの繊細な色味の変化を表現したり、虫食い加工をすることで自然本来に存在する光景をアクセントとして昇華させています。これらの独特な装飾技法は、加賀友禅の落ち着いた色味や伝統文様の上でこそ最大限に引き立ちます。 友禅の買取金額は、非常に幅がありますが、3万円前後となっています。しかし、ものによっては70万円、100万円という買取価格がつくことも珍しくありません。

4-5.「紬」の特徴と買取相場価格

紬とは、紬糸で織られた絹織物です。蚕の眉から糸を繰り出し、よりをかけて丈夫な糸に仕上げたものを使っておったものです。例外的に、木綿の素材を使用しているものを紬と呼ぶこともあります。 絹糸は、繭の繊維を引き出して紡がれますが、生糸を引き出せない品質のクズ繭を潰して真綿にし、真綿より糸を紡ぎ出したものが紬いとです。紬糸は手で撚りをかけるため太さが均一ではないのが特徴で、2本の糸が複雑に絡まった玉繭から作られる糸は、節の多い糸になります。これを玉糸や節糸ともいい、世界一緻密な織物とも呼ばれています。 非常に耐久性に優れ、古くから日常着、野良着として用いられ、何世代にも渡って大切にされてきたのが紬の着物です。おったばかりの紬の着物は硬く肌触りが悪いため、裕福な商人は番頭などに着せて柔らかくなったところで自分のものにしたという逸話も残っています。 江戸時代に贅沢禁止令が出た時も、絹を着ることを諦めきれない裕福な町人たちは、遠目には木綿に見える紬をこぞって身につけました。色合いが渋い上、素材は絹なのに光沢がないさりげない反物という紬の評価は現在にも引き継がれており、着物好きの人たちの間で絶大な人気を誇ります。 元々が野良着であったことから材質が絹であっても正装には使えませんが、おしゃれな訪問着、肩の力の抜けた粋な着物として需要が高くなっています。 紬の中で最もポピュラーなのは鹿児島県奄美大島特産の「大島紬」です。歴史が非常に古く、奈良時代の記録にも登場することから1300年以上の歴史を誇る着物の女王として称されており、着物愛好家にとっても憧れの存在です。 紬は地方それぞれ独自の進化を遂げており、大島紬の他には、沖縄県久米島の島のサルトリイバラで染め上げた「久米島紬」、釘を抜けるほど丈夫だと称されている石川県の「牛首紬」、伝統的な手法がユネスコ世界遺産に認定された茨城県・栃木県を中心として生産される「結城紬」、生産量が非常に少なく幻の紬と呼ばれている塩沢紬などがあります。 紬は伝統工芸品にも当たるため、買取価格は高額になることが期待できます。また、美しい紬の着物を生産している人気ブランドの「都喜ヱ門」のものは高値で取引されるなど、様々な要素によって買取価格は左右します。一般的な紬の買取価格は1万円前後が目安と言われていますが、大島紬、結城紬などの人気の紬や、人間国宝が制作した紬などは、100万円を超える価格がつくことも珍しくありません。

5.帯の種類

帯によっても、フォーマルな場所につけていけるものかどうかが分かれます。代表的な帯についてご紹介します。

5-1.袋帯

フォーマルなシーンで活躍する帯です。長さが4m20cm以上あり、結ぶときには二重太鼓で結びます。華やかな飾り結びもできる万能な帯でもあります。金や銀の糸や、重厚な織り柄が特徴です。

5-2.洒落袋帯

袋帯と似ていますが、金や銀の糸が使われていないのが特徴です。フォーマルなシーンでなければ、帯の雰囲気にあわせてカジュアルなパーティやお茶会、訪問着にあわせたりすることができます。

6.着物の取り扱い方

着物は、洋服とは違って着るたびに洗濯をするわけにはいきません。着物には着物の取り扱い方があり、これを間違えると大切な着物が一瞬にして価値がない布切れになってしまうことがありますので注意しましょう。

6-1.汗や化粧、整髪料がつかないように注意する

着物は汗を吸うと変色したり、カビが生えたりする原因になってしまいます。そのため、着物を着る前にはシャワーを浴びて、汗を書く季節には汗取りパットを使用するなどの工夫をし、なるべく汗が着物につかないように工夫します。着物を着る時には整髪料をつける方も多いですが、整髪料に含まれているアルコール成分は、着物の退色を進めてしまう可能性があるため、髪のセットは着付けの前にするのがいいでしょう。

6-2.着た後は一晩干す

着物を着た後はすぐにはたたまず、部屋に一晩かけて干しておくようにします。和服用の袖が長いハンガーを使用して、しっかりと乾燥させるようにしましょう。

7. 着物の保管方法

手入れの済んだ着物は、着物をしまう専用の「たとう紙」か糊がついていない布で包んで丁寧にしまいます。友禅の模様部分や、紋、金箔や刺繍の装飾がある部分には薄紙を当てておくと安心です。防虫剤は着物を痛めてしまう原因になるので、使用は一種類にとどめ、タンスのはじなど着物に直接当らない場所に入れましょう。

8. 着物の歴史

現在一般的に着られているような着物が誕生したのは平安時代になってからだと言われています。それ以前の古代から奈良時代は、ズボン型の衣服か、スカート型の衣服と上衣とを組み合わせたものが一般的でした。平安時代に入ると、着る人の体の線に関わらず、布地を直線に裁ち切って縫う「直線裁ち」という手法で着物が作られるようになり、これが現在のの振袖や留袖の原型とされています。

9. 着物の代表的な人物・作家・ブランド

こちら準備でき次第、掲載させて頂きます。いましばらくお待ちくださいませ。

10. 着物の買取査定ポイント

  • 振袖・訪問着・留袖は需要が高いので一定以上の査定額が期待できます
  • 有名作家・人間国宝級職人作の着物は高額査定が期待できます。
(一例:久保田一竹、木村雨山、喜多川平朗、小宮康孝、玉那覇有公、上野為二、与那嶺貞、中村勝馬、北村武資、古賀フミ、宗廣力山、山田貢、平良敏子、志村ふくみ、森口華弘、田島比呂子、由水兄弟、青木滋芳、川島甚兵衛、伊達弥助など)
  • 有名デパートや有名呉服店で購入した着物は証明書や箱なども一緒に査定に出すようにしましょう。
  • 明治・大正・昭和など比較的近年の着物は完全未使用のものが最も価値が高くなっています。
  • 帯、下駄、草履、扇子、帯締め、帯揚げ、帯留め、かんざしなどの和装小物で不要なものがある場合は一緒に査定に出すことで査定額アップが期待できます。
  • 加賀友禅・京友禅・大島紬・結城紬・久米島紬などの伝統工芸品の着物は高額査定の可能性があります。

11. 着物の取引相場価格

着物の取引相場価格は種類やブランド、作家ものか否かによって幅がありますが10年以内に作られた絹の着物の取引相場価格は1万円前後のとなっています。しかし、友禅染や大島紬、結城紬などの人気の紬や、人間国宝が制作した紬などは、100万円を超える価格がつくことも珍しくありません。

12.着物の買取についてのまとめ

着物の価値や買取についてご紹介しました。着物を譲り受けたはいいけれど、一度も着る機会がないという方や、保存場所に困っているという方はとても多いもの。着物一式でも、着物と帯だけでも、買取することは可能です。また、一緒に保管されていた足袋や巾着、セカンドバッグなどの和装小物も一緒に買取することが可能です。成人式で着た振袖などは、必ず需要があり高額査定が期待できますし、加賀友禅や大島紬、人間国宝級の職人が作った着物の中には百万円以上の査定額がつくものも特に珍しくありません。着物の種類は想像以上に多く、状態によって査定額や市場価値も大きく異なるため、査定は専門的知識を持つ業者に依頼することをお勧めします。
  • 和服
  • 留袖
  • 振袖
  • 訪問着
  • 付け下げ
  • 袋帯
  • 半幅帯
  • 反物
  • 帯留め
  • 草履
  • 扇子
  • バッグ
  • かんざし