ヴィンテージ楽器は材質にあったケアをすると高額買取されやすい

1.ヴィンテージ楽器を売りたいお客様へ

ヴィンテージ楽器は一部のコレクターや音楽演奏が趣味の人に愛されていて、需要と供給のバランスがうまく成り立っています。通常の楽器とは違い、楽器が作られてから現在に至るまでの歴史を感じることができるため、独特の楽しみを得ることも可能でしょう。 ヴィンテージ楽器といっても種類は幅広くあり、細かく分類すると数え切れないほどあり、それぞれの国によって全く違ったものを見ることもできます。どんな種類なのか、ブランドは何なのか、またコンディションやなどによっても買取金額の相場は異なります。中にはほとんど出回ることのない珍しいものもあるので、信頼できて実績豊富な買取業者を見つけて査定をしてもらうのがおすすめでしょう。 買取依頼に当たっての注意点や日常的なケア、保管方法に関するコツを知っておけば、結果として満足できる買取価格となるはずです。宝物の希少価値のあるヴィンテージ楽器を安い価格で手放してしまった…ということがないように最大限注意したいです。 正しい知識を得て焦ることなく査定を受ければ思っている以上の効果買取も夢ではありません。

2.ヴィンテージ楽器の種類

ヴィンテージ楽器といっても様々な種類があり、代表的なピアノやギター、バイオリンなどの他にも多くの種類があります。また例えばギターの中でもエレキギターやアコースティックギターのように分類分けがなされていて、それぞれのヴィンテージアイテムには独特の魅力や価値があります。ここでは代表的な楽器の種類を紹介します。

2-1.エレキギター

エレキギターは、弦の振動を電気的に変換し、音として出力するギターの一つです。アンプを使用すれば音を増幅できる点が他のギターとの大きな違いです。1920年代頃より作られており、世界的に広まっていきました。現在ではロックからJ-POPまで欠かせない楽器になっており、アマチュアでもエレキギターを趣味にしている方は少なくありません。 エレキギターはヴィンテージも多数流通しており、非常に高い価値を持っている一品もあります。主に20世紀中頃に作られたモデルで、そのほとんどが手作業で作られています。価格はかなり高額ですが、独特の深みがある音色を奏でることから人気があります。新品のエレキギターとは違った楽しみ方ができます。

2-2.アコースティックギター

アコースティックギターは、弦を弾くことで音を奏でる非常にシンプルなギターです。8世紀頃にアラビアからヨーロッパに伝わった弦楽器が由来と考えられており、最も原始的かつ古い歴史を持つ楽器でもあります。その後時代とともに姿形が変わっていき、現在見られるアコースティックギターが誕生しました。 アコースティックギターはヴィンテージも人気があります。特に材質が非常に良いと評判になっており、現行モデルと比べて光沢があると言われています。奥深い音色を奏でることもヴィンテージの魅力です。こうした特徴から、ヴィンテージを愛用する著名人も少なくはありません。価格は跳ね上がってしまいますが、それでも希少なモデルは買い手が集中します。

2-3.エレクトリックアコースティックギター

エレクトリックアコースティックギターは、エレキギターとアコースティックギターの特徴を併せ持つ楽器です。エレアコとも呼ばれており、一般的なアコースティックギターにアンプを取り付けて使用します。音量の調節が容易になることから、ライブやコンサートで多用されています。アンプを付けずとも使用が可能なため、汎用性の高さも魅力です。 1970年頃に当時のオベーション社が開発し、以後様々な改良を経て現在に至ります。そのため、エレクトリックアコースティックギターのヴィンテージはさほどありません。他のギターほど歴史が古くないためです。ただ、価格が高騰しているモデルは多く、生産数が少ないモデルは今後価格が高まる可能性もあります。

2-4.マンドリン

マンドリンは小型の弦楽器で、卵を半分に割ったような形状をしています。いくつかの種類がありますが、一般に親しまれているものはイタリアで誕生しました。マンドリンのルーツはアラビアのリュートが元と言われており、似通っている部分も少なくはありません。現在のマンドリンの原型は19世紀に生まれ、以来オペラ音楽やクラシックなどでも使われています。 マンドリンは非常に古い歴史を持つことから、ヴィンテージも多数あります。特に19世紀~20世紀初頭に作られたモデルは高い価値を持っています。様々な職人が数え切れないマンドリンを作っていますが、有名な作者のものは価格も高騰しています。ファン垂涎の入手が困難なものも多数あります。

2-5.バンジョー

バンジョーはアメリカで生み出された弦楽器です。ヴィンテージモデルも多数あり、美しい音色を奏でることから人気があります。一般的なバンジョーよりも古さを感じさせますが、シンプルな構造ゆえにメンテナンスはしやすく、多数のアーティストが使用しています。数十年経っても使える堅牢性も大きな特徴です。 バンジョーは一般的なギターと違い、本体はドラムのような丸い形状をしています。主にカントリー音楽などで使用されていますが、幅広い音楽に使える汎用性が魅力です。弦の本数は4~6本まで様々で、音楽のジャンルに合わせて使い分けられています。現在はポリエステルを用いたリムのモデルが普及しており、手頃な価格で販売されています。

2-6.ウクレレ

ウクレレは小型のギターに似た楽器で、ハワイで生み出されました。元々はポルトガルより持ち込まれたブラギーニャという楽器ですが、それを独自に改良して生み出された歴史があります。ハワイでは古くより親しまれている楽器ですが、現在は世界中に多くの奏者がいます。軽快な音色を奏でるのが特徴で、ポップスなど様々な音楽に使用されています。 ウクレレのヴィンテージは価格が高騰しており、数十万円に上るモデルも少なくはありません。特にマーチン社製のヴィンテージは有名で、人気が高くなっています。マーチン社のモデルで人気があるのはStyleシリーズで、中古でありながら高値で販売されています。ウクレレ愛好家にとっては憧れとも呼べるモデルです。

2-7.サックス

サックスは1840年代に開発された管楽器で、現在はジャズからオーケストラまで幅広いジャンルで使用されています。吹奏楽では欠かせない楽器ですが、ソプラノからバリトンまで、種類により異なる音色を奏でるのが特徴です。特に四重奏はクラシックの定番になっており、様々な作品が生み出されています。 ヴィンテージのサックスは、主に1920年~30年代に作られたアメリカ製のものが有名です。特にコーン社が独占していた時期に当たりますが、この時期に作られたモデルはいずれも人気があります。一般的なサックスよりも深みがある音色を奏でると評判で、特に中低音域は他に代えがたいと言われています。強度があり、メンテナンス性が高いことも人気の理由です。

2-8.トランペット

トランペットは小型の管楽器の一つで、中世頃に使われていたラッパがルーツと言われています。時代とともに姿形を変えてきた楽器でもあり、現在見られるトランペットは19世紀頃に生み出されました。バルブの構造によって数種類に分けられており、音色が変化する点が特徴です。日本では主にピストン式のモデルが使われています。 トランペットはヴィンテージモデルも多数あります。中でも価値が高く、伝説とも呼ばれているものはヴィンセント・バックのトランペットです。100年近い歴史を持ちながらも、今なお憧れの存在となっており、価格が数十万円のモデルもあります。他にも様々なヴィンテージモデルが流通していますが、ヴィンセントシリーズは至高の逸品です。

2-9.アンプ

アンプはオーディオ機器の一種で、主にギターなどの楽器の音量を増幅するために使われています。楽器より伝わる振動を電気信号へと変換して増幅するのが特徴で、戦後に誕生して以来、様々なメーカーが製品の開発販売を行っています。ポップスからパンクロックまで幅広い分野で使用されており、音楽シーンでは欠かせない機器の一つになっています。 アンプはまだ歴史が浅いものの、戦後は急速に普及したことから、多くのヴィンテージが存在します。中でも知名度があるものは、フェンダー社が製造していた各種アンプのモデルで、1950年~70年代に製造されたものは特に希少価値があります。他のメーカー製品に比べて人気が高く、現在も愛用者は少なくありません。

2-10.エフェクター

エフェクターはギターなどの楽器に接続し、音に深みを持たせるための装置です。演奏中に踏むことで様々な音色に切り替えることができます。コンサート・ライブには欠かせない装置ですが、エフェクターを使いこなせば演奏の幅が広がります。なお、複数の種類に分かれており、それぞれ違った音響効果を演出できるのが特徴です。利用時は、用途に合わせて使い分けることになるでしょう。 今ではポピュラーでもあるエフェクターは、数十年前のヴィンテージにも人気があります。特に代表的なブランドはDODやBOSSで、いずれもヴィンテージは価格が高騰しており、現行モデルよりも高値になっています。古き良きレトロな音響効果を演出できるため、音色の幅を広げるならヴィンテージが最適です。

2-11.ドラム

ドラムは太鼓に似た楽器の一種です。主にヨーロッパの軍楽隊の影響を受けており、20世紀初頭に生まれました。大小いくつかの大きさのドラムとシンバルや、他にもフロアタムやステアなどいくつかを組み合わせて構成されています。ロックバンドからJ-POPまで幅広いジャンルの音楽に欠かせない楽器で、主に楽曲のテンポ・リズムに影響を与えます。 ドラムは100年以上前から使われており、ヴィンテージのモデルも少なくありません。特に60年代頃に作られた製品は希少価値が高めで人気があります。こうした希少価値が高いモデルとなると、総額で数百万円もの価格となります。一般的な現行モデルとは重低音域が深く、より重い音を奏でられることも人気の理由と言えるでしょう。

2-12.ピアノ

ピアノは鍵盤を弾いて音を奏でる楽器で、クラシックを始めとする様々なジャンルの音楽で使用されています。誕生した時期は不明ですが、18世紀頃には使われており、楽器の中でも特に古い歴史を持っています。そのためヴィンテージのピアノも非常に多く、数百万円の価値があるものも少なくありません。生産数が限られているピアノも少なくないため、希少価値が高い楽器とも言えるでしょう。 なお、ピアノは今なお進化を続けている楽器です。グランドピアノやエレクトリックピアノ、電子ピアノなど、時代とともに様々な派生楽器が生まれています。現在は電子ピアノが普及しており、小型でスペースを取らず価格が安いことから、個人の利用者も少なくありません。

2-13.クラリネット

クラリネットは木管楽器の一つで、フランスで使われていたシャルモーという楽器が始まりと言われています。時代とともに大型化してきた珍しい楽器で、現在は70cm前後のサイズが主流です。リードや管体など複数の部分で構成されており、メンテナンス性に優れる点も特徴と言えます。ヴィンテージも非常に多いですが、他の楽器ほどメジャーではありません。 クラリネットは単体で幅広い音域をカバーできます。よく使われているのはオーケストラやクラシックですが、他にもJ-POPなど幅広い音楽ジャンルで使われており、汎用性の高い楽器でもあります。世界的に有名なクラリネット奏者も多く、またメーカーも多数存在することから、比較的身近な楽器とも言えるでしょう。

2-14.キーボード

キーボードは鍵盤楽器の一種で、様々なジャンルの音楽に使用されています。一般的なピアノとは違い、クラシックではまず使われませんが、ジャズやポップス、ロックやヘヴィメタルまで、幅広いジャンルで使われるメジャーな楽器です。電子楽器としてのキーボードも有名ですが、自動で伴奏したり、ドラムの音源を流せるなどの機能が付けられています。 ただ、キーボードはまだ歴史が浅いため、ヴィンテージモデルは限られています。有名なメーカーはヤマハとローランドですが、現行品よりも価値が高いとは言えず、逆に安く購入できる場合も珍しくありません。ただ、キーボードは年々進化しているため、今後は旧モデルの希少価値が高まる可能性はあります。

2-15.バイオリン

バイオリンはヨーロッパで誕生した小型の弦楽器です。弦を弓で弾くことで音を奏でる楽器で、より大型のヴィオラやチェロもバイオリンと同じ種類です。現在も世界的なバイオリニストが多く、クラシックには欠かせない楽器となっています。 バイオリンの歴史は古く、16世紀頃より使われています。特にピークを迎えたのが17世紀~18世紀にかけての期間で、この間には様々な名器が生み出されています。特に有名なバイオリンがストラディバリウスで、価格が数億円を超えるものも存在します。他にもアマティやガルネリ・デル・ジェスなど名器は多く、いずれも非常に高い価値を持ちます。数百年も前のヴィンテージですが、今なお世界中で使われているのも特徴です。

3.ヴィンテージ楽器のおすすめブランド種類

ヴィンテージ楽器市場の中で人気を博しているブランドはいろいろとあり、もし売却したい場合には楽器の種類だけでなくどこのブランドの商品なのかを知っておきましょう。ブランドの種類によって価値が大きく変わることもあり、相場査定に直接的な影響を与えます。思っている以上にブランドによる楽器に関するクオリティや評価の違いがある点にも注目です。

3-1.Gibson(ギブソン)

Gibson(ギブソン)はアメリカのテネシー州にある楽器メーカーです。各種ギターが世界的な知名度を持っており、ギブソンのギターを愛用するアーティストも少なくはありません。1902年に設立された老舗メーカーでもあり、今までに様々な伝説的モデルを生み出しています。ギターの他にもマンドリンなど弦楽器を製造しています。 ギブソンが製造するギターは名品も多く、ヴィンテージとして極めて高い価値を持つモデルもあります。中でも代表的なモデルがレスポールで、1952年に製造が始まったエレキギターです。同モデルは長い歳月をかけて誕生し、特にロックの歴史において重要な役割を果たしています。現在でもヴィンテージを愛用し続けるアーティストが多数いるモデルです。

3-2.Fender(フェンダー)

Fender(フェンダー)は1946年に設立された楽器メーカーです。アメリカのアリゾナ州に本社があり、世界的な大手として高い知名度を持ちます。古くよりギター・ベースの製造を手がけており、愛用しているアーティストも少なくはありません。特にエレキギターの先駆者として名を馳せており、今なお高い評価を得ています。エレキギターの礎を築いたメーカーとも言えます。 フェンダーは日本でも知名度のあるメーカーですが、今では様々なヴィンテージギターが流通しています。特にR&Bやジャズで多用されており、ストラトキャスターを始めとする多数のヴィンテージがあります。やや上級者向けですが、エリック・クラプトンなど多数のアーティストが愛用するモデルです。

3-3.Gretsch(グレッチ)

Gretsch(グレッチ)はアメリカに本社を置く楽器メーカーです。ベースやエレキギターのほか、ドラムなどの製造も行っています。1883年創業の老舗メーカーであり、2000年代前半まで様々な名作を生み出しました。現在はギター部門がフェンダーの傘下に入り、ブランド名のみが残っています。しかし、高級ギターとして広く認知され、日本での知名度も非常に高めです。 グレッチのヴィンテージは人気があり、多くのアーティストが愛用しています。現行品よりヴィンテージを選ぶ方も多く、価格も軒並み高騰しています。定番・名作も少なくはありませんが、希少価値の高いモデルが大半を占めており、中には入手が非常に難しいモデルもあります。

3-4.Epiphone(エピフォン)

Epiphone(エピフォン)は、1928年に誕生した楽器メーカー・ブランドです。前身はニューヨークに作られた小さな工房で、当時はバイオリンなどを製作していました。古い歴史がありますが、現在はギブソン社傘下のギターブランドとなっています。様々な伝統モデルを生み出しており、ヴィンテージモデルも少なくはありません。特に有名なヴィンテージがカジノシリーズで、ビートルズなどの著名なバンドが使っていたほか、現在も多くのアーティストが愛用しています。 過去にはエピフォンは日本向けのギターも製作しており、エリーティストと呼ばれるシリーズ名で販売されていました。メイドインジャパンのモデルもあるなど、日本とも関わりの深いブランドです。

3-5.Rickenbacker(リッケンバッカー)

Rickenbacker(リッケンバッカー)は、主にエレキギターの製造を行っている楽器メーカーです。他にもアコースティックギターなどを製造していますが、エレキギターのメーカーとしての知名度が高いと言えるでしょう。ヴィンテージモデルも多く、特に300シリーズが有名です。リッケンバッカー・325や330のヴィンテージは希少性が高く、今なお人気が高いモデルです。 ただ、エレキギター各種はリッケンバッカー独自の癖があり、人によっては弾きづらいと感じる場合もあります。しかし、特有の深い音色を奏でることから愛用する著名人も少なくありません。初心者向けモデルもありますが、基本的に上級者向けのメーカーとも言えるでしょう。

3-6.Mosrite(モズライト)

Mosrite(モズライト)は、かつてカリフォルニア州にあった楽器メーカーです。1952年に創業し、ベースとエレキギターを中心に製造していました。愛用しているアーティストも多く、その後も数々の名モデルを生み出しましたが、市場環境の変化などから1994年に倒産してしまいました。現在は復刻版がリリースされており、お店でも様々なモデルが販売されています。 しかし、モズライトは19250年代から多数のギターを製造していたこともあり、ヴィンテージも少なくありません。ただ、元々生産数が少なかったことから現存数は限られています。どのモデルにも高値が付いていますが、特にフルオリジナルのモデルは希少価値が高く、めったにお目にかかれないため入手が困難です。

3-7.Danelectro(ダンエレクトロ)

Danelectro(ダンエレクトロ)はギターやベースのほか、アンプなどの製造も手がけているメーカーです。特にエレキギターは世界的な評価を得ており、愛用するアーティストも多数います。60年以上の歴史を持つことから、ヴィンテージも多数流通しています。特に知名度の高いヴィンテージモデルに関しては高額で取引されています。 特にヴィンテージで有名なモデルは3021(59DC)です。イタリアのロックギタリストであるジミー・ペイジが愛用したことでも知られています。50年代~60年代にかけて作られたモデルで、他のヴィンテージよりも高い知名度を持ちます。今でも根強い支持を受けるモデルでもあり、販売価格帯も一際高いのが特徴です。

3-8.Guild(ギルド)

Guild(ギルド)はアメリカにあるギターメーカーで、1952年に設立されました。現在はコルドバミュージックグループの傘下メーカーですが、過去にはフェンダーグループに属していた時期もあります。ギルドという社名は労働者組合を意味しており、創業者であるアルフレッド・ドロンジと深い繋がりを持っています。日本では1970年代より販売が行われており、高品質なメーカーとして人気を博しています。 ギルドは今までに様々な名作モデルを生み出しており、ニック・ドレイクやポール・サイモンなど、愛用する著名なアーティストも少なくありません。アコースティックギターのD-55のように、癖の強い上級者向けモデルも中にありますが、ほとんどのモデルは希少価値が高く、高値で取引が行われています。

3-9.YAMAHA(ヤマハ)

YAMAHA(ヤマハ)は日本の楽器メーカーで、世界的な知名度があります。現在はバイクやスポーツ用品など様々な製品を製造していますが、各種楽器の人気も高く、100種類以上の楽器の製造販売を手がけています。ヤマハは他にも電子楽器各種の製造に力を入れています。電子ピアノやシンセサイザーなどは評価も高く、知名度の高さも業界トップクラスです。 ヤマハは多数の楽器を製造していますが、数あるヴィンテージの中でも、エレキギターは人気があります。特に有名なのがSGシリーズで、独特の音色を奏でるヴィンテージモデルは今なお愛用者がいます。ヴィンテージのピアノも希少価値が高く、1920年代~1930年代に作られたものは価格が高騰しています。

3-10.Greco(グレコ)

Greco(グレコ)は、日本の神田商会が製造するギターのブランドです。同社は楽器の総合商社ですが、プライベートブランドとして1960年より製造・販売が開始されています。グレコは設立以来、様々なオリジナルモデルを手がけてきました。現在も熱烈な支持を集めるブランドで、著名な日本人アーティストも愛用しています。海外では少しマイナーなブランドですが、品質そのものは他に引けを取りません。 グレコのヴィンテージは、主に1970年代~80年代にかけて作られたモデルが人気です。価格は比較的リーズナブルで、10万円前後から購入できるモデルもあります。特に有名なモデルはEGシリーズで、発売開始当初は手頃な価格と品質の良さが人気を博しました。

3-11.SELMER(セルマー)

SELMER(セルマー)は、かつてアメリカに存在した楽器メーカーです。サックスなど木管楽器のほか、アクセサリー類の製造・販売を手がけており、奏者の間では高く評価されていたブランドでした。19世紀にセルマーの母体となる工房が設立され、以後長きに渡って楽器の製造などを手がけていましたが、2003年にコーン・セルマーという一ブランドとなり現在に至ります。 非常に古い歴史を持つメーカーのため、様々なヴィンテージ楽器が流通しているのもセルマーの特徴です。特にサックスのヴィンテージは評価が高く、Mark6のようにサックスの草分け的存在となった代表モデルもあります。他にもクラリネット・オーボエの各モデルのヴィンテージが人気を博しています。

3-12.Cannonball(キャノンボール)

Cannonball(キャノンボール)は1996年に設立されたメーカーで、主に高級サックスの製造を手がけています。創立者は元サックス奏者であり、製造・販売されている各モデルは世界的な評価を得ています。価格も高騰しており、数十万円の価値を持つモデルも少なくはありません。ブラックルビーなどの有名モデルのほか、キャノンボールの名を知らしめた定番モデルのレイヴンのように、多数のモデルを販売しています。 しかし、キャノンボールはまだ歴史が浅いことから、ヴィンテージと呼べるモデルは存在しません。モデルこそ数多くあるものの、現行品と旧モデルとでは価格などもほぼ同じです。歴史が浅いのも理由ですが、キャノンボールのサックスは年々進化しており、現行品に人気が集中することも理由と言えるでしょう。

3-13.YANAGISAWA(ヤナギサワ)

YANAGISAWA(ヤナギサワ)は、1983年に創業された日本のサックスメーカーです。軍楽隊の楽器修理工房がルーツとされており、戦後にサックスのオリジナルモデルを開発しました。現在はヤマハやセルマーと並ぶサックスメーカーに位置付けられており、海外でも高い知名度を誇ります。特にアメリカやヨーロッパでの評価が高く、生産されるサックスの多くが海外へと輸出されています。 ヤナギサワのサックスはヴィンテージも多数存在します。コンディションが良いモデルには高い価値が付いており、数十万円の価格で取引されている点は特筆すべきでしょう。中でも有名なのはT-5で、ヤナギサワのルーツにもなったモデルです。1950年代に誕生したモデルですが、現在も高値で売買されています。

3-14.Rhodes(フェンダーローズ)

Rhodes(フェンダーローズ)は、かつて楽器メーカーのフェンダー社が製造・販売していたエレキピアノです。ローズ・ピアノのことを指す場合もあります。エレキピアノの中では最も知名度が高いモデルで、1960年代に発売が開始されて以来爆発的にヒットしました。残念ながら1974年のモデルをもって販売終了となりましたが、今でもエレキピアノの名モデルとして名が知られています。 フェンダーローズはすでに製造が終了していることから、全モデルがヴィンテージとなっています。しかし、いずれも希少価値が高く、なかなかお目にかかれる品ではありません。大半のモデルは価格が高騰しており、10万円以上の価格が付いている場合もあります。

4.ヴィンテージ楽器を買取してもらう際の注意点

ヴィンテージ楽器は新品ではなくて中古になりますので、買取の際には品質的な問題の有無や手入れの状況、付属品のチェックなども必要不可欠となります。同じブランドの同じ楽器であったとしても、買取してもらう際の注意点を知っているのと知らないのとでは結果的に金額に大きな差が生まれます。

4-1.綺麗に掃除をしておくことが重要

あくまでもヴィンテージ品は中古の楽器なので見た目の美しさがとても重要視されます。見やすい外側だけでなく内側なども綺麗にしておくことが求められます。ただそれぞれの楽器によって掃除の方法が異なりますし、あまりにも積極的に掃除をしすぎてしまうと楽器そのものを痛める可能性もあるので要注意です。ヴィンテージ楽器の中には希少価値がありとても珍しいものも少なくありませんし、製造後年数が経っているからこそ掃除のやり方にも注意したいです。 査定前に綺麗にしておくというのは買取査定における基礎中の基礎であり、いくら楽器自体の価値が高くても綺麗でなくては評価は下がってしまいます。

4-2.メーカー名や型名把握は必須

楽器にはそれぞれ製造しているメーカー名や型名があるので、それを自分自身で把握しておきましょう。メーカー名や型名がわかっているとあらかじめ査定金額の予測を立てやすくなりますし、いざ査定金額が出された際に適切な価格かどうかの判断が付きます。ただし昔のヴィンテージ楽器の中にはメーカー名や型名が分かりづらいものもありますし、いくら調べても分からないということもあります。ですので楽器の詳細情報が記載されている保証書や説明書などは残しておきましょう。型名が似ているものや見分けが付きにくいものも多いためその点も気を付けてください。査定時にはメーカー名や型名を基準に評価がなされます。

4-3.本来の音が出るかどうかチェック

楽器の役割はあくまでも音を奏でるという部分にあるため、ただ昔懐かしくて価値のある楽器というだけではいけません。ヴィンテージ楽器であってもしっかりと音が出るかどうかの確認は真っ先に行いましょう。希少価値の高い楽器の場合は音が出なくても買い取ってもらえる可能性もありますが、大幅に査定金額が下がってしまう恐れがあります。日頃からきちんと保管をしてケアをすることにより劣化を防ぎやすくなり、音が出なくなるリスクを抑えることができます。

4-4.傷や破損があると減額対象になる

傷や破損があると大きなマイナスポイントとなってしまい、仮に希少価値が高かったとしても減額対象になります。普通に使用していても細かな傷がついてしまうことはありますができるだけダメージを少なくする工夫をしてください。特に目立つ傷があると値下がりとなる可能性が高いですし、音にかかわる破損の場合には買取不可になる危険性もあります。 ヴィンテージ楽器を買取してもらう際にはいろいろ注意する必要がありますが、傷や破損状態の確認もとても重要です。ついつい見逃してしまうこともありますので念入りにチェックしてみましょう。日常的に傷や破損が発生しないように工夫をして、特に使用していない時の保管方法には十分気を付けましょう。

4-5.付属品は査定アップの必須条件なのでそろえておく

楽器には様々な付属品があります。演奏のために必要不可欠なパーツもあれば、演奏には関係なくても価値を維持するためには置いておいた方が良いものもたくさんあります。ヴィンテージ楽器を集めている人の多くはコレクター的な視点を重要視するため、楽器そのものの状態や価値だけでなく、付属品(パーツ)の有無を注視しています。買取査定の前に付属品(パーツ)の確認を行っていれば不足があった際に探し出すことも可能でしょう。

5.ヴィンテージ楽器の取り扱い方

ヴィンテージ楽器は基本的には一般的な楽器と同様の取り扱い方となりますが、価値を損なわないためにより厳重な取り扱いが求められることもあります。劣化の大敵でもあるホコリ対策や汚れ対策などは不可欠です。ただ間違った取り扱いをしてしまうと逆効果になるので、各楽器の特性に応じた形で実践してください。

5-1.ホコリ対策のために専用ケースなどで事前対策を

ヴィンテージの楽器は素材が傷んでいる場合も多く、傷つきやすいのが欠点です。そのままの状態で放置する方も少なくありませんが、ホコリから守るためにもケースやカバー、袋などへ入れる癖を付けましょう。楽器を長持ちさせるだけでなく、きれいな状態を保つためにも必要です。どのようなコンディションの楽器でも、ケースなどへ入れておけばホコリによる傷から守られます。 ただ、ヴィンテージ楽器はケースやカバーが付いていない場合もあります。そのような時は別途ケースなどを購入するか、ホコリが被らないよう袋で包んでおきましょう。しかし、完全に保護するのであればケースか専用カバーは必須と言えます。楽器を購入する時に合わせて買っておくと良いでしょう。

5-2.状態維持のために汚れを拭き取る

ヴィンテージ楽器はこまめなメンテナンスが欠かせません。使用後にそのまま放っておくと傷んでしまうおそれがあります。ホコリや皮脂、各種汚れを取り除く必要がありますが、必ず各楽器ごとの薬品を使って掃除を行いましょう。薬品で楽器を拭き取る布も綺麗なものを使用するか、それぞれの楽器専用のメンテナンス用の製品をおすすめします。 未使用であれば簡単に乾拭きするだけでも問題はありません。ただし、小さなゴミなどが楽器の隙間に入り込んでいる場合もあります。使用後は掃除する癖を付け、それ以外でも定期的な掃除をおすすめします。こまめな掃除がヴィンテージ楽器を長持ちさせるコツです。音質を保つためにも必須ですので、弦やマウスピースを交換するタイミングで掃除しましょう。

6.ヴィンテージ楽器の保管方法

ヴィンテージ楽器の保管は少々難しいと言われることもありますが、怠らずに日頃から手入れをしておけばそうそう劣化するものではありません。楽器といっても弦楽器や管楽器、打楽器など様々で、他の方法はそれぞれ違います。また同じ種類の楽器であっても形状や使用されている材質などが違えば当然保管の方法も変わってきます。ヴィンテージ楽器の場合は製造から年月が経っているものも多いので正しく保管しないとすぐに劣化してしまうでしょう。

6-1.日常的なメンテナンスを忘れずに

使用した後には必ず状態のチェックをして、何か問題があれば専用の洗剤などで優しく掃除をしてください。もし何の問題が見当たらなくてもホコリ対策などのために拭き取りをするようにしましょう。そして例えばギターなどであれば弦の張り替えなどのメンテナンスも大切な手入れとなります。例えば拭き取りに使用する布にも注意しなくてはなりませんし、専用の洗剤を使うのか、それとも乾拭きなのかなども手入れのポイントになります。 日常的にきちんと手入れをしておくと買取査定の前に慌てて綺麗にする必要もありませんし、クオリティを長年維持し続けやすくなります。

6-2.楽器に応じた方法で保管する

楽器は綺麗な音を奏でますが、少しの異変によって音の質が大きく変わってしまいます。そのせいで価値が落ちることも珍しくありません。気温や湿度、直射日光などに注意をして保管する必要がありますし、保管用のケースに入れておくことも重要です。購入した際に付属しているケースでは機能不足なこともあるので気を付けてください。 大抵の場合は購入時に正しい保管方法が記載されていますが、ヴィンテージ楽器の場合はそのような記載がないこともあります。特に中古品として購入した場合は情報不足になりがちです。メーカー(ブランド)や型名から適切な保管法をインターネットで調べる方法もおすすめです。

7.ヴィンテージ楽器の希少価値

ヴィンテージ楽器の希少価値はそれぞれの楽器によって違いますが、ギターであればやはりメーカーや型名が重視されます。また歴史の浅いギターの中にも価値のあるものはありますか希少価値となると数十年以上の歴史があるほうが望ましいです。GibsonやFenderのようなギターブランドのアイテムは価値が高いですし、それ以外にも有名ミュージシャンが使用していたモデルや限定販売されていたものはプレミアがついている例も少なくありません。日本では発売されていなくて海外でのみ購入できたヴィンテージギターやそれほど珍しくはなかったものの歴史があるため残存本数が少なくなっているギターもヴィンテージ楽器としての希少価値を有しています。 ヴィンテージ楽器の希少価値は一見するだけではわからないため、専門の買取業者を利用して査定をしてもらうことがおすすめです。ギターは当然ながらそれ以外の楽器にも対応していて、「希少価値」を見逃さないところがおすすめです。

8.ヴィンテージ楽器の高価買取査定ポイント

ヴィンテージ楽器を高額査定してもらうためにはポイントを押さえておくことが何よりも大切です。ヴィンテージにかかわらず一般的な楽器でも同様ですが、「見た目の状態」「楽器本来の音が出るかどうか」など様々な部分を徹底的にチェックされます。ということはチェックポイントさえ分かっていればあらかじめ対処ができ、少しの努力や工夫だけで高額査定が可能になります。 ヴィンテージ楽器は高額な価格で買い取られることも少なくないため査定ポイントに基づいた形で準備をすれば査定の際に価値を見いだしてもらいやすくなり、満足できる価格で手放すことができるでしょう。
  • 専門的な技術やアイテムを使用しなくても除去できる汚れやホコリなどはきちんと掃除してから買取査定に臨む
  • 基本的には製造から年数が経過していれば経過しているほど高額査定となりやすい(楽器の状況などにより変わることも)
  • 単純に古いだけでは価値あるヴィンテージ楽器にはならず、何よりも見た目の状態が重視される
  • すぐに見つけられる部分以外のダメージもチェック項目となり査定価格に反映される
  • 修理歴の有無も重視される
  • 本来付属しているはずのアイテムをすべて用意しておくことが大切
  • 楽器本来の音が出せるか、問題なく動作するかという部分は基本ポイントとなる
  • 希少価値次第では10万円を超える査定になる可能性もある
  • 劣化している部分(弦など)は取り替えておくことも査定アップのためには大切
  • 買取実績豊富でヴィンテージ楽器にも対応している専門業者の利用が高額買取への近道
  • メーカーや型名を把握して相場価格とかけ離れていないかチェックすることも忘れずに
  • 無料査定してもらえるか、査定した後にキャンセルできるかもチェックすること

9.ヴィンテージ楽器の取引相場価格

ヴィンテージ楽器は主に楽器店(専門業者)とヤフオクで取引され売却できます。安い場合は数千円程度で、高いと数百万円単位となることも珍しくないのがヴィンテージ楽器の世界ですが、高額価格が付きやすいピアノなどを除き、例えばギターですと数万円から10万円程度での店舗買取が多くみられます。ヤフオクの場合は数千円から20万円程度が一般的ですが、そもそも状態やブランド名、型名などにより差がつくので「世間での相場=自分が売りたいヴィンテージ楽器の勝ち」ではありません。しかしきちんとメンテナンスや掃除がなされていて、見た目や音のクオリティも高ければ新品購入時を超える金額になるケースもあります。年数を経るに従って相場金額が高まる傾向にあり、例えば1930年代のギターであれば30万円程度での買い物も夢ではありません。 素材の味(仕様木材が経年により深みを出したなど)が感じられるヴィンテージ楽器は好まれる傾向にあるため、プラスポイントとして取引相場価格は高まります。そのためには日頃の使い方や保管方法などに気を遣わなくてはなりませんが、結果として取引相場価格に反映されます。

10.ヴィンテージ楽器の買取についてのまとめ

ヴィンテージ楽器は作られてからかなりの年数が経過しているものも多く、単に音を出すアイテムというだけでなく骨董品的な価値を見いだすコレクターもいます。だからこそ高価買取が望め、しっかりとメンテナンスや準備をしておけば想像以上の金額になるでしょう。 楽器には様々な種類がありますし、またメーカーが同じでもそれぞれの商品には異なる部分がたくさんあります。人気度も異なるうえに、保管方法などによっても左右されるので査定金額をあらかじめ想定することは簡単ではありません。ただメーカー名と型名が分かればある程度の予測をたてることができ、業者による査定に臨みやすくなります。 正しい方法で保管をして取り扱いや掃除方法にも気を付けておけば売却前に焦ってメンテナンスをする必要はなく、綺麗な状態のヴィンテージ楽器を高額で売りやすくなります。 査定に当たって高額買取されやすいポイントがあるので参考に実践すれば、買取において有利になることは間違いありません。高い希少価値を持っているヴィンテージ楽器の場合は数十万円や、場合によっては100万円を超えることもあるので、まずは専門買取業者に査定を依頼しましょう。